phoenix-power読み取ること、若しくは、読み取ろうと努力することについて。

人の心理を読み取ること、若しくは、読み取ろうと努力することには、果たして意味があるのでしょうか。

私は、意味があると考えています。もちろん、意味は無いという人もいます。

では、一体どういう場面で意味があるのでしょうか。即物的なもので言えば、株価などがそれに該当します。

株価というものは、なぜ価格が上下するのでしょうか。これは、元をたどれば、人々の心理によるものです。

感情を持たない生命が株価を動かすことがあるでしょうか。答えは否です。人間に感情がなければ、株価が動くとは到底思えません。

また、自然現象、例えば、天候などのように、原理がはっきりしているものでしょうか。答えは否です。原理がはっきりしているのなら、絶対的に予測可能なものですが、そうではありません。

では、株価が人間の心理に動かされることがあるとして、それはどのような動きになる傾向があるでしょう。

具体的に言えば、上昇は期待によって徐々に形成され、下落は恐怖によって急激に形成されるという動きになる傾向があります。

例えば、自分の親友であるAがいるとします。

ここで、Aと親友になるまでに、どのような心理が形成されてきたのかを考えると、日々の積み重ねと会話によって、徐々に信頼や期待が形成されていき、親友に至ったと考えられます。

なぜなら、信頼や期待というものが、たった一つの事柄を持って形成されるとは考えられないからです。通常は、日々のやりとりの中で、こいつは信頼できるという心証の積み重ねによってもたらされる結果だと思われます。

これが、ここでいう人の心理というか、心理傾向というものになります。

反対に、このような信頼や期待は、たったひとつの事柄で失われてしまうことが多いのも、一つの心理傾向であると考えられています。

例えば、ニュースでも御存知の通り、たった一つの不祥事によって、企業の株価が急落したという場面を目撃したことが一度はあると思います。

何故このようなことが起こるのかというと、これも人間の心理によるもので、通常、人々は、恐怖やパニックが起きると、冷静ではいられず、一気に行動を起こしてしまいがちだということです。

この場合、この企業の株価を持っていたら、損をするかもしれないという恐怖が元になって、それが値動きに如実に現れることがあります。これが、いわゆる急落という現象です。

このような値動きは、通常、チャートというもので可視化すると、非常に分かりやすくなります。例えば、以下の画像を見てください。

[ 出典 : http://c.mql4.com ]

これは、USD/EURというドル/ユーロ間の通貨の値動きを現したものです。上昇は少しずつ、下落は一気にという動きが少しではありますが、読み取れるかと思います。

したがって、あらゆるチャート、値動きに言えることですが、人々の通常心理で形成されているものは、期待は徐々に、恐怖は爆発的にという形になっており、投資家と呼ばれる人たちは、人々のこのような心理的傾向を読み取ることを常に意識しているのだと思われます。

なお、余談ですが、以上を前提とすると、人々の通常心理により動かされる市場は予想しやすく、一部の人達の心理によって動かされる市場は予想しにくいと考えられます。

したがって、投資において取引する市場を選ぶ際には、このような心理傾向を読み取ること、若しくは読み取ろうと努力することは、大切だと考えられています。

確かに、値動きというのは、ランダムで形成されており、予測不可能という考えもあります。

これは、他の分野についても言えることで、表現されていることの全ては、単なる偶然の産物であり、意味などなく、形など無いという考えで形成されています。

しかし、個人的には、表に出ているものは、その全てに意味があり、時に、実物以上のことを読み取れる事があると考えています。

そして、それは、意識されたことよりも、意識されないことに大量に保有される傾向があり、普段意識しない動作や言動などのほうが、如実にその人を現していることも考えられると思っています。

したがって、個人的には、人の心理を読み取ること、若しくは、読み取ろうと努力することには、ほんの些細な事からでも、それなりの意味があることだと基本的にはそう考えています。